「現代でもペットの土葬は行っても良いのか」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ペットの供養といえば、昔は土葬が一般的でした。しかし、近年は火葬してご遺骨を手元に残すご家庭が増えています。

本記事では、ペットの土葬について解説していきます。土葬を行う際の注意点や、他の供養方法についてもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

ペットのご遺体は土葬できる?

大切なペットが亡くなった後に、土葬するか火葬するかで迷われる方もいらっしゃるかもしれません。結論から言うと、ペットのご遺体を土葬すること自体は違法ではありません。そのため、ペットのご遺体を土葬することは可能です。

しかし、土葬を選択する場合は、いくつか注意することや確認しておくことがあります。昔の習わしで土葬する方もいらっしゃいますが、近年は火葬を選択するご家庭がほとんどです。ご家族とよく話し合って決めることをおすすめします。

ペットを土葬できても、火葬を選択する飼い主様が多い

数十年前、ペットは人間と異なる存在として捉えられていました。そのため、土葬して自然に還すことが一般的でした。

しかし、近年、ペットは人間と同様に大切な家族の一員であるという考え方が広まっています。そのため、「火葬してご遺骨として手元に残したい」と思う飼い主様が増えているのです。

また土葬には注意すべき点も多く、考慮した結果、多くの飼い主様が火葬を選択しています。

ペットの土葬を行う場合の注意点

ペットの土葬を行う場合の注意点

前述したとおりペットの土葬は可能ですが、場合により、トラブルの原因になります。そのため、以下の注意点を抑えておきましょう。

法律違反になっていないか

ペットのご遺体を土葬する場合は、私有地に限られます。公共の場や他人の土地に埋葬すると、不法投棄となってしまいます。

また、川や湖の近くに土葬すると、刑法第142条「人の飲料に供する浄水を汚染し、使用することができないようにした者」に抵触する可能性があります。

参考:刑法 第十五章 飲料水に関する罪

そのため、土葬が可能な場所か、事前に調べることが大切です。

野生動物により掘り返しされていないか

ペットのご遺体を土葬する場合、野生動物による掘り返しにも注意が必要です。特に、山や森林などの自然豊かな場所に土葬すると、野生動物に掘り返される可能性が高くなります。

野生動物に掘り返されると、ご遺体が無惨な姿になってしまい、後悔が残ります。なるべく深く穴を掘るなどの対策をしておきましょう。

近隣とのトラブルにならないか

民家の周辺で土葬すると、異臭が原因で近隣トラブルに発展する可能性があります。深く穴を掘るか、消臭対策として石灰を混ぜて土葬するようにしましょう。

また、近所にご遺体が埋めてあると、不快に思う方もいらっしゃいます。土葬する際には、近隣住民へ事前に相談しておくことが大切です。

引越しや転勤の予定がないか

引越しや転勤で私有地を手放すことになると、ご遺骨を掘り起こす必要が出てくるかもしれません。手間がかかりますし、年月が経過しているとペットの腐敗も進んでいるでしょう。そのため、引越しや転勤の予定がある場合は、他の供養方法を検討しましょう。

後悔しないか

土葬はお骨を手元で供養できません。「ご遺骨を手元に残したい」と後から掘り返す選択もできますが、その際ペットの姿をみて後悔したという事例もあります。土葬する前に後悔しないかどうかをご家族とよく話し合ってください。

ペットの土葬をする前に確認すること

ペットの土葬を選択する場合、法律違反やトラブルにつながらないために、確認しておくべきポイントがあります。

土葬する場所

前述したとおり、ペットの土葬は場所を間違えるとトラブルの原因になります。土葬したい場所がある場合、以下の点を確認しておきましょう。

  • 私有地
  • 深い穴を掘れる場所
  • 近隣から目立たない場所
  • 野生動物が少ない場所
  • 日当たりがよく、風通しの良い場所

土葬以外の選択肢

火葬や土葬以外にも、ペットの供養方法があります。そのため、他の選択肢も視野に入れておくことをおすすめします。

ペットの火葬や土葬以外の選択肢について、下記で解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。より飼い主様の希望に沿った選択肢があるかもしれません。

ペットの火葬や土葬以外の供養方法

ペットの火葬や土葬以外の供養方法

ペットの供養方法は、火葬や土葬以外にも多くの選択肢があります。以下を参考に、ご家族とよく話し合って後悔のない供養にしましょう。

自治体で引き取ってもらう

ペットのご遺体は自治体で引き取ってもらうことも可能です。費用は、自治体によりますが、一般的に民間のペット火葬よりも安価です。

しかし、自治体では、ペットを「一般廃棄物」として扱います。返骨もないため、ペットとのお別れをしっかりと行いたいと思う方には不向きでしょう。

個別火葬を行っている自治体もあるため、居住する自治体の条件を確認してください。

プランター葬

マンションや集合住宅に住んでいて、私有地がない方はプランター葬という方法もあります。プランターに土を敷き、ご遺骨を埋めて供養する方法です。

しかし、大型動物は異臭が発生したり害虫が寄りつきやすかったりするため、プランターでの埋葬は困難です。

散骨

ご遺骨を細かく砕き、海や川に散骨する供養方法です。ペットと一緒にいた場所や、ペットが好きだった場所で散骨することができます。

しかし、散骨場所により、許可が必要になる場合もあります。公共の場所でペットのご遺骨が散骨されていると周りの人も不快に思うかもしれないので、確認しておきましょう。

剥製

剥製は、生きたままの姿でペットを手元に置いておきたいと考える飼い主様におすすめの供養方法です。専門の業者に依頼して作成できます。 しかし、費用が高額になったり、完成した剥製に違和感が残ったりする場合があります。特に目元は義眼を使用するため、顔の印象が変わっているかもしれません。

ペットの供養は土葬より火葬がおすすめ

ペットの供養は土葬より火葬がおすすめ

現在はペットに対する考え方も変わり、供養方法も複数存在します。「人間と同様にお墓に手を合わせたい」と、ほとんどの飼い主様が火葬を選択しています。ペットの供養方法について迷われている方は、火葬も視野に入れてみてください。

COCOペットでは、ペットの火葬について24時間365日、ご予約やご相談を受け付けています。動物葬祭ディレクターの有資格者が多数在籍し、 大切なペットの火葬を安心してお任せいただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。