「ペットのスコティッシュフォールドが亡くなってしまい、火葬方法に悩んでいる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ペットを火葬する際は、ペットと飼い主様の気持ちが最重要です。

本記事では、スコティッシュフォールドの火葬方法や費用について解説します。ベストな状態で火葬できるよう、参考にしてください。

スコティッシュフォールドとは

スコティッシュフォールドといえば、その特徴的な折れ耳を想像する方も多いのではないでしょうか。

スコットランド原産のこの品種は、愛くるしい外見と優しい性格で世界中の猫愛好家から愛されています。好発品種に該当し、特徴について理解しておく必要があります。

好発品種とは

好発品種とは、特定の遺伝的特徴を持った特定の病気を発症させやすい動物の品種を指しています。

好発とは病気などが発生しやすいことを表す言葉です。

人間は、ニーズを満たす種をつくるように、計画的に動物の繁殖を行ってきました。その過程では近親交配も進められ、その結果人間のニーズを満たす特徴をもつ品種が生まれた一方で、遺伝性疾患など特定の病気を発症させやすい遺伝的特徴を持つ品種が誕生しました。

例えばスコティッシュフォールドは、骨軟骨異形成症にかかりやすいとされています。

スコティッシュフォールドの特徴

あまり鳴いたり動き回ったりせず穏やかで、他の猫との喧嘩が少なく、多頭飼いにも向いている品種とされています。

また、猫を飼うときにあまり懐かないのでは、とイメージされる方も多いかと思いますが、スコティッシュフォールドは甘えん坊で犬のようだと例えられるケースもあります。

外見の魅力

丸い顔と真ん丸なつぶらな瞳、短い足とずんぐりとした体型が特徴のスコティッシュフォールド。特徴的な折れた耳を想像する人が多いかとは思いますが、実は全体の3割程度です。

折れ耳は骨軟骨異形成症による奇形を固定したもので、折れ耳の猫にはほぼ100%の確率で何かしらの症状が出ると言われています。

性格の魅力

とても人懐こい性格をしており、飼い主様と一緒にいるときはいつも隣に寄り添う姿を見せることもあります。運動量は、比較的少なく穏やかな性格をしており、問題行動も起こしにくいことから初めて飼う方も買いやすい品種であるとされています。

スコティッシュフォールドの寿命

スコティッシュフォールドの平均寿命は、約10年から13年と言われており、猫全体の平均寿命14.4年と比べると、比較的寿命は短いと言われています。

たれ耳のスコティッシュフォールドは外耳炎や骨軟骨異形成症になりやすいため、日ごろのお手入れで耳を清潔に保ち、室内の段差を極力少なくしたり、激しい運動を控えたりして足にかかる負担を減らしましょう。

立ち耳のスコティッシュフォールドについては、外耳炎や骨軟骨異形成症などの病気になるリスクは少ないとされていますが、個体差があります。

また、他の猫と同じように尿路結石症や膀胱炎になりやすい傾向があるため、水分を取っているか、尿の回数と量を日頃からチェックしておきましょう。

スコティッシュフォールドが亡くなったらすること

愛するスコティッシュフォールドが亡くなってしまった際は、胸にぽっかりと穴があいたような大きな喪失感を覚えるかと思います。悲しいとは思いますが、大好きなスコティッシュフォールドを丁寧にお見送りするために、何をするべきか確認していきましょう。

死後硬直する前に体を折りたたむ

亡くなった直後は、体が柔らかい状態を保っています。このタイミングで体を優しく折りたたむことで、後の火葬プロセスがスムーズに進行します。

大好きなスコティッシュフォールドへの最後のケアとして、飼い主様にとっても心の準備を整える重要な一歩となるでしょう。

ご遺体をきれいにする

ご遺体は、清潔に保つことが重要です。柔らかい布で優しく体を拭き、可能であれば軽くブラッシングして毛並みを整えます。目や口周りも清潔にし、もし可能であれば、お気に入りの毛布やおもちゃを一緒に安置し、安心して旅立てるようにしましょう。

火葬方法を決める

火葬方法には、合同火葬、個別火葬、立会い火葬などがあります。状況に合わせて選択することはもちろん、亡くなる前から検討しておくことも心の準備をするうえで大切です。

スコティッシュフォールドの火葬方法と費用

飼い主様の希望を考慮し、最適な選択ができるよう、火葬方法の種類を理解しておきましょう。それぞれの火葬の形式と費用の相場をご案内いたします。

合同火葬

複数のペットと一緒に火葬される方法です。一度の火葬で複数のペットと一緒にご遺体を火葬しますので、ご遺骨は返ってこず、一部または全てが合同供養塔などに納骨されることが多いです。費用は比較的低めで相場は16,000円前後です。

個別火葬

一匹ずつ火葬され、個別にご遺骨を受け取ることができる方法です。ただし飼い主様が葬儀や火葬に立会うことや、収骨はできない火葬形式です。費用の相場は22,000円前後です。

立合い火葬

火葬炉への入炉から火葬の終了まで、ペットに最後まで寄り添い、お別れすることができる葬儀のスタイルです。希望により収骨もできるところもあります。費用の相場は25,000円前後です。

スコティッシュフォールドとのお別れの時に備えて

いつか必ずやってくるお別れの時に備えて、最期の良い時間を過ごすために、あらかじめどのように過ごすかを考えておきましょう。

病気に気付いてからお別れまでの期間

折れ耳のスコティッシュフォールドは骨軟骨異形成症などの遺伝性疾患を持つことがあります。この病気が発症した場合、すぐに余命が短くなるわけではありませんが、痛みが生じ、関節が動かしにくくなり、痛みが強くなると歩けなくなる場合もあります。

元々の寿命も猫全体の平均寿命と比較したときに短い品種ですので、日ごろからカーペットを敷くなど足腰に負担をかけない工夫を凝らしましょう。

最期の良い時間を過ごすために

お別れまでの期間は、思い出を作る大切な時間です。愛情を込めたケアと共に、穏やかな環境を提供しましょう。特にスコティッシュフォールドは甘えん坊であるケースが多いため、できる限り一緒に過ごす時間を作ってあげると良いでしょう。

お別れのご相談は専門家に

お別れのご相談は専門家に

愛するスコティッシュフォールドとのお別れを考えることはつらいことですが、いつか必ずやってくるその日に後悔がないよう、準備をしておきましょう。

ペットの葬儀に関することはCOCOペットで24時間365日受け付けています。亡くなってからでも事前相談もどちらも可能ですが、事前に相談をしておくことで覚悟を決められるということもあります。亡くなってあわただしくなる前に専門家にご相談ください。