「ペットだったパピヨンが亡くなってしまい悲しい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家族同然に生きてきたパピヨンが急に亡くなると寂しいですよね。しかし、亡くなったパピヨンのご遺体をそのままにするわけにもいきません。しっかりと弔い、最後の姿を見送る必要があります。

本記事では、パピヨンの見届け方や供養方法について解説します。パピヨンを正しい形で天国に旅立たせるためにも、参考にしてください。

パピヨンの特徴

パピヨンの見届け方の前に、パピヨンの特徴について解説します。

パピヨンの歴史

パピヨンの元になった犬種は、スパニッシュ・ドワーフ・スパニエルおよび、北方スピッツ系犬種であると考えられています。

太陽王ルイ14世やマリーアントワネットもパピヨンを愛し、16世紀のヨーロッパの肖像画にも登場しています。

当時は飼育頭数が増えたパピヨンも、フランス革命時に貴族と共に姿を消すこととなりました。その後、19世紀ごろにパピヨンの愛好家たちにより、頭数・人気ともに復活したという歴史がある犬種です。

パピヨンの性格

人懐こく賢い犬種とされており、しつけることができれば問題行動などはあまりみられません。一方で、賢いゆえに悪いことも覚えてしまいます。

例えば、いたずらや無駄吠えをした時に、おやつをあげたりしてごまかすと、「飼い主さんを困らせたらおやつが貰える」と覚えてしまいます。お利口にできたときにはよく褒め、悪いことをしたときは反応しないようにしましょう。

また、甘えん坊なところもあり、飼い主様とのスキンシップを喜ぶ傾向にあります。華奢な見た目ですが身体能力は高く、活発な性格で、散歩やアクティブな遊びを好みます。

散歩はもちろん、室内でもたくさん遊び、コミュニケーションを取ることを喜んでくれるでしょう。

外見の特徴とケアのポイント

被毛は毛が抜けにくいシングルコートで、絹糸のように滑らかな直毛で豊富に生えています。パピヨンがシングルコートなのは、家庭内で飼育をしやすくするため、ダブルコートにならないように繁殖されてきた過去があるからです。

毛玉ができないように毎日ブラッシングすると良いでしょう。特徴的な耳の飾り毛は細くて切れやすいので注意して、また足の裏の毛が伸びていると滑って膝蓋骨脱臼をしてしまう場合があるため、足の裏の毛をカットし、滑りにくいように対策しましょう。

パピヨンを安置する方法

いつも一緒にいたパピヨンが亡くなってしまった時は、喪失感にかられるでしょう。

悲しいかと思いますが、愛するパピヨンを丁寧にお見送りするために、何をするべきか確認していきましょう。

パピヨンの手足を折りたたむ

パピヨンが亡くなったら、死後硬直が始まる前に手足を折りたたんであげましょう。折りたたむことで綺麗な体勢が整い、火葬炉に入れる際にスムーズに行えます。

ご遺体をきれいにする

パピヨンのご遺体を布でふき、ブラッシングをして毛並みを整えましょう。汚れが取り終わったら、汚れても良い布やダンボールの上にパピヨンを安置すると良いです。

また、内臓が腐らないように保冷剤で腹部を冷やしましょう。

パピヨンの火葬方法

火葬方法には、合同火葬、個別火葬、立会い火葬などがあります。状況に合わせて選択することはもちろん、亡くなる前から検討しておくことも心の準備をするうえで大切です。

合同火葬

複数のペットと一緒に火葬される方法です。複数のペットと火葬されるため、ご遺骨が返ってこないのが特徴です。

お約束した日時にスタッフがご遺体を預かり、合同火葬となるため、かかる時間は他と比較して15分ほどと短く、お忙しく時間がとれない、価格は抑えたいがしっかり供養したいという方におすすめです。

一任個別火葬

一匹ずつ火葬され、個別にご遺骨を受け取ることができる方法です。ただし、飼い主様が葬儀や火葬に立会うことや、収骨はできない火葬形式です。かかる時間は30分程度を想定しておきましょう。

立合い個別火葬

ペットがご遺骨になるまで見届けられる立会い個別火葬。最初から最後までパピヨンに付き添えるため、丁寧な火葬方法と言えるでしょう。

お花で送るペット火葬

立会い個別火葬と、お花がセットになったプランです。お見送り時にお花を付けることができ、選択される飼い主様も多くいらっしゃいます。

立合い個別火葬と同様、かかる時間は他の方法と比べて最も長い時間を想定しておきましょう。

パピヨンの火葬費用

パピヨンの大きさにもよりますが、火葬の費用相場は以下になります。火葬相場の参考にしてください。

ペットのサイズ合同火葬一任個別火葬立会い
個別火葬
お花で送る
ペット火葬
小型犬 (2~5kg)16,000~17,600円22,000~24,200円25,000~27,500円55,000~60,500円

パピヨンの火葬で気を付けること

パピヨンの火葬で気を付けること

人間の火葬と異なる点があるため、注意して火葬しましょう。

お骨上げの際は骨を崩さないように注意する

ペットの場合は、骨の強度やサイズの問題から箸渡しを行わないケースも多いです。ご遺骨が崩れることを避けるため、箸ではなくピンセットなどを使用するケースもあります。

人間の火葬と異なり、まだまだ歴史や風習がないため、宗教間による違いや風習がないのも特徴の一つです。ご依頼する専門家の方に確認しながらお骨上げを進め、火葬プロセス全体を通じて、ペットに対する敬意を忘れずに進めていきましょう。

ペットロスの対策

大切なペットとの別れは、飼い主様にとって大きな悲しみをもたらします。

ペットが亡くなった後は無理して元気にふるまおうとせず、精一杯悲しんであげてください。

思い出のおもちゃや食器の処分を急いで行うと、かえってペットロスからの立ち直りが遅くなってしまいます。少しずつゆっくり、思い出や物を整理していきましょう。誰かに悲しみを話す、カウンセリングを利用することも有効です。

パピヨンとのお別れの時に備えて

愛するパピヨンとのお別れの時が近づいたら、心の準備を始めることが大切です。事前に火葬の方法やお骨の扱い方、供養の方法について情報を集め、心の準備を整えましょう。

病気に気付いてからお別れまでの期間

パピヨンがかかりやすいとされている病気は、膝蓋骨脱臼や進行性網膜萎縮があり、かかってもすぐに命に関わるものではありません。しかし歩行困難や視力が失われるなどの、日常生活に支障をきたします。

長く一緒にいるためにも日頃からパピヨンをよく観察し、少しでも異変を感じたらすぐに病院に行って相談しましょう。かかりつけ医院は早くから見つけておき、何かあった際に相談しやすい環境をつくっておくと安心です。

最期の良い時間を過ごすために

お別れまでの期間は、思い出を作る大切な時間です。愛情を込めたケアと共に、穏やかな環境を提供しましょう。

特に質の良い睡眠を取れるようシニア用のベッドを用意する、寂しがる場合は近くで寝てあげるなど、愛犬の体や心の変化に合わせて対応しましょう。

またノーズワークは、パピヨンが高齢になっても続けられる楽しい遊びで脳への刺激となるためおすすめです。

お別れのご相談は専門家に

愛するパピヨンとのお別れを考えると悲しい気持ちになるかもしれません。しかし、いつか必ずやってくるその日に後悔がないよう、準備をしておきましょう。

パピヨンの供養や火葬でお困りのことがあれば、COCOペットへご相談ください。飼い主様のご意向に沿った火葬プランをご提案させていただきます。