「インコの寿命が近づいてきており、死ぬ前にはどのような行動を見せるか知っておきたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インコは体調不良を隠しがちなペットなので、死ぬ前のサインを見逃さないようにすることが大切です。

本記事では、インコが死ぬ前に見せるサインや特にかかりやすい病気、亡くなってしまった場合の供養方法について解説します。

インコの平均寿命

インコの平均寿命は大体10年前後です。

ただし、インコは種類が多く、300種類を超えるとも言われているため、寿命についても個体により異なります。

例えば、ペットとして飼われることの多いセキセイインコやボタンインコは5~8年、オカメインコは15~20年ほど生きると言われています。

インコが死ぬ前に見せるサインについて

インコが死ぬ前に見せるサインについて

インコが死ぬ前には、いくつかの行動や身体的なサインを見せます。寿命が近いと感じたら、注意深く観察することが大切です。

甘えるようになる

インコはケージで飼われることが一般的ですが、ケージに入ることを嫌がり、飼い主様から離れようとしないことがあります。

特に普段甘えてこないのに、急に甘えてくる場合は、体調に何らかの変化があり、飼い主様に助けを求めているサインかもしれません。

インコが甘えてくる仕草を見せたら、早めに動物病院で診察してもらいましょう。

食欲がなくなる

食欲が無くなることも、死ぬ前に見せる行動の一つです。

年齢を重ね寿命が近くなってくると、食べ物を消化する機能が衰えてくるため、食欲も徐々に低下していきます。

特に、急に食べなくなったという場合には注意が必要です。

何らかの病気にかかっていたり、寿命が近づいていたりする場合があるため、注意深く観察し、気になる場合は診察を受けてください。

嘔吐や下痢を繰り返す

死ぬ直前や、病気による症状で嘔吐や下痢を繰り返す場合があります。

ただ、インコは求愛行動の一つとして、「吐き戻し」を行うことがあるため、病気による嘔吐や下痢なのかを判断することが難しいとされています。

そのため、嘔吐や下痢をしている場合は、他にいつもと違う点はないかをよく観察することが大切です。

止まり木に掴まれなくなる

インコは寿命が近づくにつれて脚力も衰えていくため、死ぬ前には止まり木に掴まれなくなる場合があります。

ケージの床を歩いていたり、長時間止まり木に留まっていられなかったりする場合は、寿命が近い可能性を意識しましょう。

また、高い位置に止まり木を置いている場合は転落の恐れがあるため、低い位置につけるようにしましょう。

羽が乱れる

インコは綺麗好きで有名な動物で、毎日欠かさず毛繕いをしていますが、羽が乱れている場合は病気や寿命のサインの可能性があります。

特に年齢を重ね、老年期になる頃には体力が著しく低下するため、毛繕いをする余裕がなく、その結果、羽が乱れたりパサパサになったりする場合があります。

インコに多い病気

インコに多い病気

インコは弱っていることを隠す動物であり、飼い主様が体調不良に気付きにくい場合があります。

そのため、かかりやすい病気を知っておくと、体調不良にいち早く気づいてあげられるでしょう。

メガバクテリア症

メガバクテリア症は、胃に生息するカビに感染することで発生する病気です。多くの鳥類が感染する病気で、なかでもセキセイインコは症状が重くなる傾向にあり、突然死するケースもあります。

よく見られる症状としては、以下があります。

  • 便が硬い、食べ物を消化できていない便
  • 食欲がない
  • 元気がない

胃腸の消化機能が落ちるため、食べていても体重が著しく減る場合などには注意が必要です。

疥癬症

疥癬症は、皮膚についた小さいダニにより、強いかゆみを引き起こす病気です。

インコ同士の接触などで感染する恐れがあるため、多頭飼いの場合、感染が疑われたらすぐに隔離しましょう。顔や足を中心に、皮膚が白くなりウロコ状になるため、病気を特定しやすいことが特徴です。

放置するとインコが衰弱死する可能性もあるため、上記の症状が見られたらすぐに病院に連れていきましょう。

そのう炎

「そのう」は、インコの首元にある食べ物を一時的にためておく場所で、そのうで細菌が繁殖することで炎症を起こす場合があります。

そのう炎の主な症状は以下です。

  • 嘔吐・下痢
  • 頻繁にあくびをする
  • 水を大量に飲む

特にあくびを多く繰り返したり、水を大量に飲んでいたりする様子が見られた場合は、そのう炎を疑いましょう。

インコが亡くなったら

寿命を迎え、インコが亡くなってしまったら、適切な方法で安置してあげましょう。

インコのご遺体を清める

インコが亡くなってしまったら、まずはご遺体を清めてあげましょう。

インコが死亡すると、数時間程で硬直が始まります。できれば硬直が始まる前に、羽毛のブラッシングや、ガーゼなどで体液や体についた汚れを拭きとり、ご遺体をきれいにすると良いでしょう。

この時に、生前の思い出として羽を取っておく飼い主様もいらっしゃいます。

体を冷やしながら安置する

ご遺体の手入れが終わったら、腐敗を防ぐために体を冷やしながら安置します。

保冷剤やドライアイスを布で包んで、段ボールなどに敷き詰めてから日陰の涼しい場所に安置すると、腐敗を遅らせられます。

安置できる期間は季節にもよりますが、3日程度はきれいな状態を保てるでしょう。

インコの供養方法

大切なペットであるインコが亡くなってしまったら、しっかりとした供養をしてあげましょう。

火葬する

インコが亡くなったら火葬を行う飼い主様が多くいらっしゃいます。インコをはじめとしたペットの火葬には、専門の業者に依頼することが一般的ですが、業者ごとにサービスの特色があります。

例えば、火葬車で自宅まで訪問して火葬してくれる業者や、ご遺骨を返却してくれるプランを提供している業者など様々です。

中には悪質な業者もいるため、火葬の依頼の前に問い合わせてみて、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。

土葬する

自宅に庭などの私有地がある場合は、土葬も検討できます。

ただし、ご遺体をそのまま土に埋めてしまうと、時間が経つにつれて悪臭を放ったり、野生動物に掘り返されたりする危険性があります。

そのため、インコを土葬する場合は、穴は30cm~50cmくらい深めに堀ってから埋葬すると良いでしょう。

プランター葬

インコは体が小さいため、プランターを使用した葬儀方法も可能です。

プランター葬は、土葬とは違い持ち運びが可能なため、引っ越しする時でも対応でき、インコの亡骸をそばにずっと置いておける点がメリットです。

ただし、プランター葬では土の量が少なく微生物の数が少ない為、完全に土に還るまでは10年ほどかかる点は注意が必要です。

まとめ

まとめ

インコが亡くなる前に見せるサインについて解説しました。

インコは体調不良を隠してしまうペットですが、行動や体の変化を注意深く観察することで、寿命が近づいているかどうかの判断基準になります。

本記事を参考にして、大切なインコと少しでも長く一緒にいられるようにしましょう。 インコの供養や葬儀について困ったことや疑問点がある場合は、COCOペットへの相談がおすすめです。ペット葬儀のプロが24時間365日対応しているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。