犬や猫などが亡くなった際は「火葬して供養する」というイメージを持つ方も多いでしょう。
では、ハリネズミのような小動物は、どのように供養すればよいのでしょうか?火葬した場合は、遺骨は残せるのか、返骨されるのか、ということも気になるところです。
結論からいえばハリネズミは火葬ができます。しかし、火葬方法や小動物用火葬炉の有無によって遺骨を残せるか、返骨されるかが異なります。
本記事ではハリネズミの火葬方法に加えて、火葬までの安置の仕方や火葬後の供養方法をご紹介します。
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目次
ハリネズミを火葬するにあたって知っておきたいこと
最初にハリネズミを火葬で見送りたい場合に知っておきたい2つのことを解説します。
遺骨を残せる場合もある
ハリネズミを含む小動物は、小動物専用の火葬炉であれば遺骨を残すことが可能です。しかし、火葬方法によって、返骨できるかどうかは異なります。火葬方法についての詳細は後述します。
ハリは残らない
ハリネズミといえば、身体を覆っている硬いハリが特徴といえるでしょう。「硬いハリは火葬後に残るの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら火葬するとハリは燃えてなくなってしまいます。
ハリは骨とは違い、体毛が硬化したものなので、燃やしてしまうと残りません。もし、思い出にとっておきたい場合は、火葬前に丁寧に抜き、保管しておきましょう。
ハリネズミが亡くなったらやってあげるべきこと
大切に育てていたハリネズミが亡くなってしまったら、まずは遺体をきれいに拭き、清めます。濡らしたタオルなどで身体の汚れを拭き取ってあげましょう。その後、腐敗を防ぐために、乾いたタオルでもう一度拭きます。
次に身体が硬直する前に、遺体が丸い状態になるように手で包んであげましょう。そのためには、ハリネズミの手と足を近づけるように丸くします。その後、乾いたタオルに包んで冷暗所に安置してください。
なお、ハリネズミは身体が小さいため、腐敗が進みやすい性質があります。もし火葬まで日が空く場合や、気温が高い日が続く場合は、ドライアイスや保冷剤を使って腐敗の進行を防ぎましょう。
関連記事:【飼っているハリネズミが死んだら…】遺体の安置や供養方法をまとめてご紹介
ハリネズミの火葬方法の特徴
ハリネズミを火葬する方法には、合同火葬・一任個別火葬・立会い個別火葬の3つの方法があります。返骨を希望するかどうかによって、選ぶプランが変わっていきますので、それぞれの火葬方法の特徴を理解しておきましょう。
ペットの火葬は個別で行なうことが多いほど、費用も高くなる傾向にあります。そのため、実際に火葬プランを選ぶ際は、どこまで求めるのかを家族でよく相談しましょう。
合同火葬
合同火葬は、他のご家庭のペットと合同で火葬する方法です。火葬後は合同墓地に埋葬されます。
3つの火葬方法のなかではもっとも費用が安く、時間が取れない方にも適した方法です。
一任個別火葬
一任個別火葬は、個別に火葬をするため返骨されます。ペット火葬業者にご遺体を預けて、火葬後に返骨される流れとなっています。
この方法は、火葬からお骨上げまでを業者がすべて行なうため、火葬の際は立会いができません。
立会い個別火葬
立会い個別火葬は、飼い主様立会いのもとで個別に火葬を行ないます。火葬からお骨上げまで立ち会うことができ、返骨もされる方法です。
ハリネズミの返骨を希望される場合は、小動物専用の火葬車がある業者を選びましょう。立会い個別火葬は、人間の葬儀のように手厚く見送りたい方に適しています。
ハリネズミ火葬後の供養方法
ここからはハリネズミを火葬した後の供養方法を紹介します。供養方法は主に以下の4つです。
お墓に埋葬する
ペットを埋葬するお墓は、ほかのご家庭のペットと一緒に埋葬する共同墓地と、飼い主様のペットだけを個別に埋葬する個別墓地の2つがあります。
どちらもペット霊園などのお墓に埋葬し、共同墓地の場合はペット霊園のスタッフによって管理されます。一方、個別墓地は人間の墓地と同じようにお盆やお彼岸など飼い主様で供養を行ないます。
納骨堂に預ける
「遺骨をどこに埋葬するかを悩んでいる」という場合は、ペット霊園内にある納骨堂に一時的に預けることも可能です。
ただし、納骨堂には長期間預けられないため、注意しましょう。
自宅供養する
自宅での供養は手もと供養とも呼ばれる方法で、お墓を作らずに自宅にペット用の仏壇を用意するなどして供養します。「ハリネズミと一緒に過ごした空間で供養したい」と思われる方に向いています。
「常に一緒にいたい」という方は、キーホルダーなどの小物にご遺骨を入れて持ち歩けるものもあります。
庭へ散骨する
ご遺骨をパウダー状に粉骨し、自宅の庭に散骨する方法もあります。散骨は「自然に還してあげたい」と願う飼い主様に適した方法です。
ご遺骨をパウダー状にする方法はメモリアルパウダーとも呼ばれています。専門の技術が必要になりますので、必ずペット火葬業者や粉骨を専門に行なっている業者に相談するようにしましょう。
まとめ
愛くるしい表情とトゲトゲのハリの感触のハリネズミと過ごした日々は、飼い主様にとっていつまでも忘れることができない思い出でしょう。大切な思い出を忘れないためにも、ハリネズミの旅立ちが訪れた際は、できるだけ近くで供養したいものです。
ハリネズミの火葬方法は「火葬に立ち会えるか」「返骨してもらえるか」によって、選ぶプランが異なります。ご家族が納得できる方法でお見送りができるようプランを検討しましょう。
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