「ペットのハムスターが亡くなったら、どう火葬してあげればいいのだろう……」と、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

ハムスターの火葬方法には、合同火葬や個別立ち会い火葬など複数の種類があります。

また火葬業社も種類がたくさんあるため、どう選べば良いかわからない方が多くいらっしゃいます。いざという時のために、事前に情報を集めておくことをおすすめします。

本記事では、ハムスターの火葬方法や、ご遺体の安置から供養までのやり方について解説します。またそれぞれの火葬プランの概要や業者選びの注意点も解説するため、ハムスターを飼育している方の参考になれば幸いです。

ハムスターを火葬する前に亡くなったかしっかり確認する

ハムスターが動かなくなった場合、火葬する前に亡くなったかどうかをしっかり確認しましょう。自己判断で火葬してしまうと、ペットと飼い主様にとってつらい状況となります。

疑似冬眠している可能性

ハムスターは本来、冬眠する動物ではありませんが、冬場にゲージ内の温度が10度を下回ると、仮死状態である疑似冬眠に陥る可能性があります。

実際に亡くなってはいませんが、死に近い状況です。本当に亡くなっている場合は、身体が冷たく硬直し、身体に弾力があれば疑似冬眠です。 疑似冬眠から起こすためにも、室温を上げ、手のひらで温めてあげる、また回路やヒーターなどで温めてあげると良いでしょう。

亡くなっているか確認する方法

動かなくなったハムスターは、亡くなっているのか、または疑似冬眠なのかをしっかり見分ける必要があります。具体的な確認項目は以下の通りです。以下に当てはまっている場合は、残念ながら亡くなっていると判断します。

  • 身体の弾力性や柔軟性がない
  • ひげの反応がない
  • 身体が冷たい
  • 呼吸をしていない

ハムスターのご遺体は早めに処置をするのが大切

ハムスターが亡くなると死後硬直や腐敗が始まるため、少しでもきれいな姿の状態で供養できるように、なるべく早めに死後処置を行ないましょう。

死後処置の手順は以下のとおりです。

  1. 手足を折りたたみ、小さく寝ている姿勢にする
  2. ガーゼなどで体を拭き、きれいにする
  3. ハムスターの体のサイズに合った箱を用意して、新聞紙やタオル、ペットシーツなどを敷く
  4. 箱の中に優しくご遺体を寝かせる
  5. お腹や頭を中心に、布で包んだ保冷剤を置く
  6. 直射日光の当たらない涼しい場所に安置する

夏場は1〜2日間、冬場は2〜3日間を目安に安置しましょう。安置期間はハムスターとご自宅で過ごせる最後の時間です。これまでの感謝の気持ちや愛情をたくさん伝えて、悔いがないようにお別れしてください。

ハムスターの火葬方法と費用

ハムスターの火葬方法

ハムスターの火葬方法にはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。「予算はどの程度か」「遺骨はどうしたいか」などをご家族でよく話し合い、最適なものを選びましょう。

なお、火葬方法を検討する際に「自分でハムスターの火葬をしたい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、避けるべきです。法律で禁止されている“野焼き行為”に該当し、罰則を受けるおそれがあります。

以下では、ハムスターの火葬方法を「民間の葬儀業者による火葬」と「自治体での火葬」に分けて紹介します。

民間の葬儀業者での火葬

民間の葬儀業者として代表的なのは、「ペット葬儀社」や「ペット霊園」です。ペット葬儀社は移動火葬車にて、ペット霊園では霊園内の火葬炉にて火葬するのが一般的です。

合同火葬

合同火葬はほかのペットとともに火葬する方法であり、多くの場合、埋葬まで行なわれます。ほかのペットと一緒に火葬されるため、亡くなった子も寂しさを感じることなく旅立てるでしょう。

また、飼い主様が業者にご遺体をお渡しすれば完了するため、時間や費用を抑えたい方に適した方法です。ハムスターの火葬相場は6,600円ほどです。

注意点としては、ご遺骨が返ってこない点が挙げられます。ご遺骨の供養を希望される方は、他の火葬方法を検討しましょう。

個別一任火葬

個別一任火葬は、ご遺体をお渡しして火葬を執り行うプランです。ご収骨は業者の方が代わりに行い、後日ご遺骨がご自宅に郵送されます。ハムスターの火葬相場は16,500円ほどです。

費用を抑えつつ、個別火葬でご遺骨も丁寧に供養できるため、バランスの良いプランとして人気を集めています。

個別立会い火葬

個別立会い火葬は、火葬場へと亡くなったハムスターを連れて行き、飼い主様が立会いのもと個別に火葬する方法です。ご遺体のお渡しからご収骨まで全て立会えるため、最も丁寧な火葬方法として人気を集めています。

ご家族でご収骨をしたあと、ご返骨もしてもらえます。ハムスターの火葬相場は18,700円と、丁寧な火葬方法であるため費用も高額です。火葬からご返骨までご家族が立会えるため「最期までしっかりお見送りしたい」と考えている方に向いています。

自治体での火葬

自治体でも、ペットの火葬を行なっているところはあります。合同火葬のみを受けつけている自治体が多いものの、一部の自治体では個別火葬にも対応しています。

自治体の合同火葬では、葬儀会社や霊園と比較して費用を抑えられるため、料金の安さを重視する方には向いている方法といえるでしょう。費用は自治体により異なりますが、中には無料の自治体もあります。事前に地元の自治体に問い合わせると良いでしょう。

ただし、ハムスターに限らず動物のご遺体は「一般廃棄物」として扱われてしまうことが少なくありません。「愛するペットを供養する」という考えのもと火葬している自治体は少ないと思われるため、きちんとお別れしたい方はほかの方法を選ぶことをおすすめします。

ハムスターの火葬業者を選ぶ際の注意点

ハムスターを含むペット火葬では、稀にトラブルが発生します。愛するペットとの最後のお別れでトラブルになるのは嫌ですよね。

以下では、失敗しない火葬業者の選び方を解説します。

ハムスターの火葬に対応しているか確認する

大前提として、ハムスターの火葬に対応しているか確認しましょう。ペット霊園やペット火葬業者では犬や猫の火葬は必ず執り行われていますが、ハムスターを含む小動物に対応していない業者も珍しくありません。

確認を怠ると、火葬当日に断られてしまう可能性もあります。必ず問い合わせて確認するようにしましょう。

小動物の火葬実績を見る

ハムスターのような小動物のお骨は、小さいため火葬後に残りづらいです。そのため、小動物の火葬実績が少ない業者に依頼すると、お骨がきれいに残らない、あるいは全く残らないというようなトラブルが生じます。

特にご遺骨を供養する予定の方は注意が必要です。ホームページやブログにペットの種類ごとの実績やお客様の声を載せている業者もあります。

記載がない場合は、Googleマップやポータルサイトなどの口コミを参考にすると良いでしょう。火葬実績以外にも、業者の対応やトラブル事例なども確認できるため便利です。

動物葬祭ディレクターが在籍していると安心

動物葬祭ディレクターはペット火葬の知識があるだけでなく、ペットロスなど飼い主様の心情を深く理解しています。飼い主様も悲しみに寄り添った対応をしてもらえるため安心です。

火葬時はペットが亡くなった直後であるため、飼い主様は辛くて悲しい気持ちでいっぱいでしょう。評判の悪い業者では淡々と作業のように葬儀を執り行う場合や、無神経な言葉を発して嫌な気持ちになる場合もあります。

繊細な時だからこそ、動物葬祭ディレクターがいる葬儀業者を選ぶと良いでしょう。

ハムスターの供養方法

火葬後は納得できる形で供養しよう

ハムスターを火葬した後は、適切な方法で供養してあげましょう。しかし、供養方法にもたくさん種類があるため、どの方法がいいかわからない方もいるでしょう。

以下では、ハムスターの供養方法について解説するため、ぜひ参考にしてください。

自宅供養

一般的なペットの供養方法は、自宅供養です。手元供養とも言います。自宅供養は、ご遺骨をお墓などで埋葬せずに自宅や手元で安置する方法です。

ペットのご遺骨を骨壷で保管したり、仏壇を設置したりなどいつでも自宅で手を合わせられる状態を作り出せます。また、近年では、ずっとそばにいたいという想いからご遺骨をネックレスに入れて身につける方も増えています。

ミニ仏壇やミニ骨壷、ネックレスなど自宅供養できる商品はネットからでも購入可能です。ペットを近くに感じたい方はぜひ自宅(手元)供養をご検討ください。

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COCOペットオンラインショップでは、自宅供養のアイテムやメモリアルグッズも販売しております。ぜひ1度ご覧ください。

納骨堂に納骨する

ペット供養ができるお寺の納骨堂に供養を依頼することも手段のひとつです。ペット納骨堂は、個別で分けられており、区画内であればお供物や写真を飾り付けるなど、自由に供養してあげられます。

また、年単位の契約なため、管理費用の支払いが必要ですが、他の供養方法と異なり、自分が供養できなくなっても供養してもらえます。

自宅などでの供養と比べても管理に手間がかからず、定期的に手を合わせてあげられる方法です。しかし、納骨堂により費用やサービス、管理費等は大きく異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。

散骨

散骨はご遺骨を自然に還す自然葬のひとつです。ご遺骨を粉状に砕き、粉末状にした状態で自然へと還します。

一緒に遊んだ自宅や思い出の場所、きれいな場所などで還すとペットも喜ぶでしょう。しかし、散骨を規制している場所もあり、どこでも散骨していいというわけではありません。

一般的には周囲に明確をかけない山や海などが選ばれますが、散骨を禁止されている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

また、一度ご遺骨を粉状にしてしまったら元の状態に戻すことはできません。少しでも形としてご遺骨を残しておきたい方は、粉骨する前に分骨しておきましょう。

自宅の庭に埋葬する

できるだけ近くで供養してあげたいという方は、庭での埋葬がおすすめです。ハムスターの火葬後のご遺骨を庭に埋め、埋めた場所に印をつけてあげましょう。

ハムスターのご遺体をそのまま土葬すると、においや害獣に掘り起こされるなど近隣トラブルに繋がる可能性も考えられます。しかし、ご遺骨の埋葬は異臭や害獣トラブルを防いで供養してあげられます。

ご遺骨は埋葬する際は私有地、または許可された場所で行いましょう。

ペット霊園でお墓を建てる

ペット霊園では、ペット専用のお墓を個別で建てられます。個別にスペースの確保が必要で、さらに墓石を立てるため、納骨堂と比べても費用が高い傾向にあります。

ペット霊園により個別でお墓を建てられないこともあり、納骨堂だけを取り入れているところもあるため、個別でお墓を建てる場合は事前に確認しておきましょう。

ペット霊園でお墓を建てる場合は、お墓参りしやすい場所にあるかどうかも重要です。お墓を作っても気軽に行けない場所であれば、定期的にお墓参りができません。立地がよく、飼い主様のご希望どおりのペット霊園を選びましょう。

ハムスターが亡くなった際の注意点

ハムスターのご遺体は小さいですが、空き地や公園などの公共の場所で火葬すると野焼きにあたります。また、自宅の庭での土葬は問題ありませんが、自宅以外で埋葬すると不法投棄となり禁止されています。

ハムスターも飼い主様と一緒に過ごした大切な家族で、ペットをしっかり火葬・供養してあげるまでがお世話です。そのため、適切な方法で火葬と供養をして、安心して天国へと行けるようお別れの場を設けてあげましょう。

大切なハムスターを火葬してお別れしよう

ハムスターの火葬方法は、合同火葬や個別一任火葬、訪問火葬など複数あります。「返骨してもらえるか」「火葬に立ち会えるか」などがそれぞれ異なるため、ご家族でどのように火葬したいかを考えたうえで最適なものを選びましょう。

また、こうして多くの飼い主様が家族のように大切に思っているペットたちも、いつか別れの時が訪れてしまいます。悔いなくお別れするためには、生前の元気なうちから終活や葬儀について考えみてはいかがでしょうか。

COCOペットでは犬などのペットの火葬を承っております。24時間365日ご予約やお問い合わせを受付中です。どうぞご気軽にご相談ください。