「カワウソにどんな種類がいるか知りたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カワウソは世界中に分布しており、13種類が確認されています。しかし、一般的に家庭で飼われているカワウソは1種類のみです。

本記事ではカワウソの種類や飼育方法について解説いたします。カワウソの飼育を検討している方の参考になれば幸いです。

カワウソはペットとしても人気

カワウソは愛らしい姿から、近年ペットとしても人気を集めています。

カワウソの魅力はなんといってもその見た目です。丸い顔、大きな目、ふわふわの毛並みは、多くの人を魅了します。また、カワウソは非常に賢く、しつけを覚えるのも早いため、飼い主様とのコミュニケーションも楽しめます。

一時は「カワウソブーム」と呼ばれるほど人気を集めました。

カワウソの種類

2.	カワウソの種類

カワウソの種類には諸説ありますが、全部で13種類に分けられる、という理解が一般的です。日本で見られるカワウソの種類は、カワウソの仲間であるラッコも含めて5種類です。

今回は13種類の中から、ラッコを除いて日本で見られるカワウソ4種類に二ホンカワウソを加えた、代表的なカワウソ5種類を詳しくご紹介します。

コツメカワウソ

コツメカワウソは、カワウソの中でも最もポピュラーで、日本でペットとして飼われている種類です。東南アジアの水辺に生息する、世界最小のカワウソです。

「コツメ」と名前にあるように、とても小さく短い爪が特徴的な種類となっています。尾の形は丸く短めです。尾を除く体長は45~60cm、体重は2~6kgとなります。

野生では15匹ほどの群れで生活しており、魚も食べますが、特にカニや貝類を好みます。寿命は11~15年程度です。

ツメナシカワウソ

ツメナシカワウソは、アフリカ大陸南部に広く生息する、夜行性の淡水カワウソです。

前足の爪がなく、水かきも部分的にしかありません。体はコツメカワウソの2~3倍ほど大きく、尾を除いた体長は70~100cm近く、体重は15~20kgもあります。カワウソの中では、オオカワウソやラッコに次ぐ大型の種類です。

野生では単独か少数の群れで行動し、貝類や甲殻類を好んで食べています。寿命は10~12年ほどです。

カナダカワウソ

カナダカワウソは、カナダやアメリカなどの北アメリカ大陸でよく見られる種類です。

寒冷地に生息することから、撥水性のある分厚い毛皮に包まれている点が特徴となっています。毛の色は他のカワウソと同じ黒褐色が基本ですが、稀に赤みの強い個体や、灰褐色の個体がいます。

尾を除く体長は60~90cm、体重は6~8kgと大きめのカワウソで、野生では単独行動の種です。寿命は10年ほどとなっています。

ユーラシアカワウソ

ユーラシアカワウソは、ユーラシア大陸全域に広く生息する夜行性のカワウソです。カワウソの中では、最も広い地域に生息しています。

指の間にしっかりとした水かきがあるのが特徴で、泳ぎが得意な種です。水の中に潜り、魚やカエルを捕食しています。尾を除く体長は55~70cm、体重は5~12kgです。

野生では、主に単独行動です。近年、水質汚染などの環境破壊により生息数が減少しており、準絶滅危惧種に指定されています。

ニホンカワウソ

二ホンカワウソは、日本固有のカワウソの種類で、以前は日本各地に生息していました。諸説ありますが、ユーラシアカワウソの亜種とも言われています。

二ホンカワウソは、毛皮目的の乱獲によって個体数が激減し、2012年に環境省によって絶滅種に指定されました。したがって、現在は観測することのできないカワウソとされています。

尾を除いた体長は65~80cmで、魚やエビなどを食べていたようです。1日に1kg以上の食料を必要とした、大食漢のカワウソでした。

カワウソはラッコの仲間

カワウソはラッコの仲間

カワウソは、生物学的にもラッコの仲間とされています。同じ水辺に住むカワウソとラッコですが、どのような違いがあるのでしょうか。

カワウソとラッコの関係性

カワウソとラッコは、生物学的にも近い種類の動物とされています。最もポピュラーなカワウソの種類であるコツメカワウソとラッコの生物学的な分類は、以下のとおりです。

  • コツメカワウソ:食肉目-イタチ科-カワウソ亜科-ツメナシカワウソ属
  • ラッコ:食肉目-イタチ科-カワウソ亜科-ラッコ属

よって、カワウソとラッコは同じイタチ科-カワウソ亜科であることが分かります。

カワウソとラッコの類似点

カワウソとラッコの類似点として、体毛と食事が挙げられます。

カワウソもラッコも、体が毛皮で覆われているのが特徴です。両者共に、毛皮はふわふわした下毛と太く長い毛の二層構造になっています。下毛に空気を溜め込める構造は、浮力の増加と水中での体温低下防止に繋がっています。

また、カワウソもラッコも、共に魚介類や甲殻類が主な食料です。どちらも顎が強く、甲殻類の殻や魚の骨も噛み砕いて食べることができます。

カワウソとラッコの異なる点

カワウソとラッコの異なる点としては、生息場所と腎臓の大きさが挙げられます。

カワウソは海や川、湖、湿地など多様な水辺に生息し、水中と陸上の両方で生活できるのが特徴です。一方のラッコは典型的な海洋哺乳類であり、海が生息地となります。また、陸に上がることは滅多にありません。

両者の生息地の違いが、腎臓の大きさの違いに繋がっています。ラッコは海水で水分補給を行うため、カワウソの腎臓より約2倍大きな腎臓を持っているのです。

カワウソはイタチの仲間でもある

カワウソはイタチの仲間でもある

カワウソはラッコだけでなく、イタチの仲間でもあります。カワウソとイタチの共通点や異なる点についても見ていきましょう。

大きな分類で見ると仲間

先ほど、カワウソはイタチ科-カワウソ亜科であることを確認しましたが、イタチはイタチ科-イタチ属であり、両者共にイタチ科であることが分かります。

したがって、生物学的な分類から見ると、カワウソはイタチの仲間であると言えます。一見共通点がないように見えるカワウソとイタチですが、実はイタチにも水かきがあるなど、両者には似たような部分があるのです。

カワウソとイタチは生態が全く異なる

カワウソとイタチは、大きな分類から見れば仲間ですが、両者の生態は全く異なります。

カワウソは陸上だけでなく、食料の魚や甲殻類を得るために川や海などの水中にも活動の幅を広げている動物です。一方のイタチは陸上が主な生息地であり、少しの間であれば水に浸かれますが、泳ぐまでには至りません。

同じイタチ科とはいえ、カワウソとイタチにはやはり大きな違いがありますね。

カワウソの飼育方法

カワウソの飼育方法

近年のカワウソブームにより、カワウソの飼育を検討している方が増加しています。しかしカワウソの飼育は難しく、何も知らずに飼い始めると大変なことになります。

以下では、カワウソの飼育方法についてご紹介します。

カワウソの食事

餌の種類と餌の量に気をつけてカワウソに食事を与えましょう。

ペットのカワウソは魚介類に加え、キャットフードやフェレットフードを食べます。また、1日に体重の15%もの重さの餌を食べる大食漢です。そのため、高額な餌代を支払える人のみが飼育できます。

カワウソの飼育環境

カワウソは賢く好奇心旺盛なため、イタズラ防止策が必要です。電源コードの断線や家具の破損は日常茶飯事です。できるだけ専用の部屋を用意することをおすすめします。

イタズラ防止のためにも、早めにしつける必要があります。

カワウソの水浴び

カワウソの飼育で重要なのが水浴びです。

カワウソは基本的に川に生息しています。そのため、水浴びが大好きな動物です。もし、飼育の際に水浴びをしないとストレスに繋がる恐れがあります。

手間はかかりますが、お風呂場やプールなどで水浴びをさせるようにしましょう。

カワウソの種類を理解して飼育をしよう

今回は、カワウソの種類について解説しました。カワウソは世界中に分布しており、13種類もいます。しかし、ニホンカワウソのようにすでに絶滅している種類もいます。また、ほとんどの種類が乱獲や餌不足により個体数が減少中です。

ワシントン条約により取引が禁止されている種もいます。経済的に問題ないか、飼育が面倒にならないかなどよく考えてから、購入を決断しましょう。

COCOペットではカワウソのような珍しいペットの火葬も承っております。珍しいペットの場合、対応している病院や火葬業者が限られます。飼い始める前からある程度、業者の目星をつけておくことが重要です。生前のご相談も可能なので、ご気軽にご連絡ください。