「カワウソの食事が知りたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。カワウソは近年ペットとして人気が急上昇している、イタチの仲間です。

野生のカワウソは魚介類や昆虫を食べますが、ペットの場合は少し異なります。またカワウソは繊細なため、食事だけでなく飼育方法も十分に配慮するべきです。

本記事では、カワウソの食事や飼育する上での注意点について解説いたします。カワウソの飼育を検討している方の参考になれば幸いです。

カワウソの食事

カワウソの食事は野生下と飼育下で大きく異なります。以下では、カワウソの食事について野生下と飼育下に分けて紹介します。

野生のカワウソ

野生のカワウソはカニやザリガニなどの甲殻類のほか、魚介類を好んで食べます。例えば、淡水魚であれば、アユやニジマスを好み、海水魚であればアジやイワシを好みます。

また、野生のカワウソはペットのカワウソと違い、生息地次第で昆虫やカエルなどの両生類も捕食の対象になります。

ペットのカワウソ

ペットのカワウソには餌として魚介類や甲殻類に加え、キャットフードを与えます。キャットフードには、腎臓疾患や尿路結石を予防する成分が多く含まれているからです。

カワウソは尿路結石や腎臓疾患を患いやすいです。疾患を予防するため、飼育下のカワウソにはキャットフードも与えましょう。以下でさらに詳しくペットのカワウソに与えるべき食事を解説します。

市販のキャットフード

カワウソと猫はどちらも尿路結石や腎臓疾患の悩みを持つ動物です。よってキャットフードはカワウソにとっても最適な餌と言えます。

現在のキャットフードの多くは泌尿器に配慮して製造されています。中でもラベルやパッケージに配慮の表記があるフードを選ぶとより良いでしょう。ミネラルなどがバランス良く配合されており、腎臓への負担が軽減されています。

腎臓疾患や尿路結石に対応している療法食の場合、症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。一部の症状に対して特化した成分になっているので、逆に栄養バランスが悪くなってしまいます。

魚介類

カワウソはアユやニジマスなどの淡水魚を特に好みますが、一般家庭で継続的に用意するのは難しいでしょう。ペットに与える場合は入手しやすいアジやイワシなどの海水魚を使うことがおすすめです。淡水魚に比べて、費用も抑えられます。

また、ペットのカワウソに魚介類を与える際は、寄生虫に注意しましょう。カワウソにとって、寄生虫は体調不良の原因になります。

魚を捌いて1度冷凍してから与えるようにしましょう。捌くことが難しい場合は、鮮魚店などでお願いすると捌いてもらえます。

甲殻類

魚介類やキャットフードと比較すると与えることは少ないですが、甲殻類も好んで食べます。

具体的にはザリガニやエビ、カニなどを食べますが、毎食ごとに用意するのは困難です。日常のごはんの中で、変化のひとつとしてあげると良いでしょう。

例えば、キャットフードを主食として、副菜として甲殻類をご飯に組み込むことをおすすめします。

カワウソの食事での注意点

カワウソの食事での注意点

ペットのカワウソはキャットフードを主食として、魚介類や甲殻類も餌として与えることが一般的です。

しかし、カワウソは繊細な生き物なため、食事の際に注意するべき点があります。以下では、3つの注意点について解説いたします。

カワウソは大食漢

カワウソは食べる量が多い「大食漢」です。体重の15%もの重さの餌を毎日食べます。

ペットのカワウソの重さは約4 kgのため、1日600g、1ヶ月で18kgの餌を食べる計算です。キャットフードだけで1ヶ月10,000円以上かかります。さらに魚介類などの金額も加わり、1ヶ月20,000〜30,000円は餌代として見積もるべきです。

あらかじめ食費が確保できるか確認しておきましょう。

腎臓に優しい食事を与える

カワウソには、腎臓に優しい食事を選びましょう。腎臓に疾患が起こりやすいからです。

アメリカのある動物園によると、2歳以上のコツメカワウソ19頭のうち17頭(89%)が尿路結石を患っていたと報告されています。カワウソは、動物園で細心の注意を払っていても尿路結石になってしまうのです。

ペットのカワウソの場合は、尿路結石を予防する成分が含まれたキャットフードを与えることで予防できます。若い頃から導入を検討しましょう。

寄生虫に気をつける

餌の魚には、寄生虫が含まれている可能性があります。寄生虫は、カワウソの健康に影響するため注意が必要です。対策としては以下があります。

  • 魚を1度冷凍する
  • 魚の内臓を取り除く
  • 魚を熱処理する

餌の処理に手間はかかりますが、カワウソの健康のためです。注意点を忘れずに餌を与えましょう。

カワウソの飼育方法

カワウソの飼育方法

コミュニケーションが取りやすく、愛くるしい見た目から人気のペットになっているカワウソ。現在日本で飼育されているカワウソの多くは、「コツメカワウソ」という種類です。ここからは、そんなコツメカワウソの飼育方法をご紹介します。

正規のルートで入手する

コツメカワウソはワシントン条約、通称CITES(サイテス)により商業目的での国際取引が禁止されています。加えて、販売や譲渡には「国際希少種の登録書」の発行が義務付けられています。

逆に言えば、登録がされていない個体の販売は禁止です。コツメカワウソを入手する際には「国際希少種の登録書」の有無を確認するとともに、忘れずに譲り受けましょう。

種を正しく保存していくためにも、正規のルートで入手することが大切です。

飼育に必要なもの

飼育を始める前に、以下の必要なものを揃えましょう。

  • 水浴び用のプール
  • 大きめのゲージ
  • トイレシーツ
  • トイレトレー

カワウソを飼育する上で、水浴びは必須です。水浴びには汚れを落とす以外に、ストレス発散や運動の効果もあります。1日に複数回、浴びたがるたびに入れてあげてください。

また、居住スペースは広めにすると良いでしょう。理想はカワウソ専用の部屋があることです。準備できない場合は、広めの犬用ケージを購入します。また、居住スペースにはトイレも設置してください。

カワウソは綺麗好きで、トイレのしつけもしやすいです。シーツがずれる場合や悪戯が気になる場合は、メッシュ付きのトイレトレーを併用しましょう。

カワウソに最適な飼育環境

毎日の水浴びや運動のため、一定のスペースを確保しましょう。

特に大切な点としては、コンセントや家具などを手の届かない場所に置くことです。家具の破損や感電による事故が発生する危険性があります。

また、室温は20℃以上をキープしつつ22℃前後、湿度は高めを維持しましょう。環境次第で加湿器も導入すると良いでしょう。

コツメカワウソは湿度が高く、温暖な地域に生息する動物です。乾燥した低温の環境は体調不良の原因になるため注意してください。

カワウソの飼育は大変

カワウソの飼育は大変

カワウソは近年ペットとして注目を集めています。しかし、可愛い見た目からは想像できないほど、飼育が大変です。

カワウソの飼育を考えている方は、あらかじめ大変さを知った上で決断する必要があります。

食事に気を遣う

カワウソは、腎臓疾患と寄生虫の予防が必須なため、食事に気を遣う必要があります。餌については、以下の2点に気をつけましょう。

  • 腎臓疾患予防のキャットフードを選ぶ
  • 感染症予防のために魚は1度冷凍し、内臓は取り除く

またカワウソは1日に体重の15%もの重さの餌を食べる大食漢です。餌不足にならないよう、高額な餌代を支払える人のみが飼育できます。カワウソの健康を維持するためにも、適切な食事を与えることが重要です。

水浴びが必須

カワウソは、毎日の水浴びが必要不可欠です。

カワウソは水浴びをすることで汚れを取り除きます。また、運動による健康維持にも有効的です。水浴びを怠るとカワウソはストレスを感じ、体調不良に繋がります。

1日に2回以上、泳ぎたがるたびにプールやタライに入れて泳がせます。多ければ1日に4回以上の水浴びが必要です。

水浴びにより手間や水道代がかかるため、飼育したい方は時間とお金に余裕を持たせてから飼育すると良いでしょう。

噛まれると大怪我になる

カワウソは貝や甲殻類の殻など、硬い物も噛み砕ける丈夫な歯を持っているため、噛まれると大怪我になる可能性があります。

カワウソの噛む力は大型犬と同等です。基本は甘噛みですが、怒った時や驚いた時には本気で噛みます。流血することも珍しくないため注意が必要です。

また、噛まれた時に怖がってしまうと、噛めば思い通りになるとカワウソは思い込み、言うことを聞かなくなります。トレーニングをして、噛み癖を無くすようにしましょう。

診察してくれる獣医師が少ない

カワウソを診察できる獣医師はわずかです。犬や猫と異なり、需要が少ない上に症例や実績もほとんどないためです。

いざ病気を患ってから探すと、カワウソの命が危険です。そのため、頼れる動物病院を見つけてから飼い始めることをおすすめします。購入時にペットショップのスタッフに相談すると、病院の紹介や有益な情報を得られるでしょう。

注意点を理解した上でカワウソの飼育を決めましょう

注意点を理解した上でカワウソの飼育を決めましょう

今回は、カワウソの食事と飼育する上での注意点について解説しました。カワウソはキャットフードを主食とし、魚や甲殻類も食べます。食べる量は1日に体重の15%と大食漢です。

また非常に繊細なため、食事や飼育法に注意が必要です。カワウソの飼育には魚の冷凍や水浴びなどが必要になり、手間やお金がかかります。飼育を希望される方はあらかじめ注意点を留意した上で飼育の決断をしましょう。

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