「犬に靴下は必要なのか」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近では、散歩中に靴下を履いている犬を良く見かけるようになり、珍しい光景ではなくなりました。

実際、犬に靴下を履かせることは、機能的な面でたくさんのメリットがあります。

本記事では、犬に靴下が必要な理由について、解説していきます。今後、愛犬に靴下を履かせる際の参考にしてみてください。

犬に靴下は必要か

元来犬は、素足で過ごす動物です。しかし、ペットとして過ごす現代社会においては、怪我なく安全に生活するために、靴下を履くことは、大切なことです。

たとえば、滑りやすいフローリングや、暑い日のコンクリートなど、犬の足腰や肉球は常にダメージを受ける可能性に晒されています。

犬の靴下は決してオシャレのためではなく、愛犬の足元を保護する重要な役割を果たしています。

犬の靴下が必要な5つの理由

犬の靴下が必要な5つの理由

犬の靴下はどのような状況で必要になるのでしょうか。犬の靴下が必要な理由を、以下で説明します。

滑りやすい箇所での滑り止め

愛犬が滑りやすいところを走り回ると、転倒したり、足の関節が外れたりするかもしれません。

犬用の靴下を履けば、滑り防止のシリコンやゴムなどの素材を使用しているため、犬が安全に歩行できる手助けになります。

ただし、足に麻痺がある犬の場合、滑り止めがある靴下は避けた方が良い場合があるため、医師に相談しましょう。

真夏の散歩時の火傷防止

真夏の散歩は犬にとって大変過酷な状況で、肉球を火傷する可能性が高いです。 また、犬の真夏の散歩は火傷だけではなく、熱中症の危険もあるため、おすすめできません。どうしても外を歩かせる場合、火傷防止に散歩用靴下は必須となるでしょう。

防寒対策

人間の場合、寒い日に靴下を履いて足元を温めます。犬も靴下を履くことで足が冷えにくくなります。家の中のフローリングは冷えやすいため、靴下で足を温めてあげましょう。

災害時の怪我予防

犬用靴下は、災害時に足元の怪我予防になります。足場が悪い中では人間同様、犬も肉球を怪我するかもしれません。

たとえば、すぐに抱きかかえて移動できない大型犬は、人間と一緒に歩かなければならない場合があります。

足を保護できる靴下があれば、怪我の予防になるでしょう。

怪我をした際の衛生対策

犬の肉球は、歩く時に、クッションの役割をしています。そのため、肉球が傷つくとクッションの役割がなくなり、歩きにくくなったり、痛みを感じたりするでしょう。

また、ケガをしたまま歩くことで、傷口に菌が入り、悪化するかもしれません。靴下を履くことで、肉球を外部からの刺激から守れます。犬の健康を守るためにも、靴下を履かせて、肉球を保護しましょう。

犬に靴下を履かせる際の注意点

犬に靴下を履かせることのメリットはたくさんあります。しかし、安易に履かせると、悪影響を及ぼす可能性もあります。以下で、靴下を履かせる際の注意点について、説明します。

ストレスにつながる

犬に靴下を履かせることは、ストレスにつながるかもしれません。犬はもともと素足で歩く動物であって、靴下を履く習慣がないからです。

靴下に慣れさせるには、徐々に履いている違和感を無くしていくことが必要です。まずは自宅で短時間着用してみて、徐々に時間を増やしていきましょう。

肉球から情報が得られない

犬の肉球は、神経や血管が張り巡らされており、温度・痛覚などの情報を敏感に感じ取る大切な部位です。靴下を履くことで肉球を直接地面に触れられなくなるため、情報が肉球に伝わらなくなります。

そのため、情報不足を不安に思う犬もいるでしょう。靴下を履くことを不安に思わないように、子犬時代から慣らしておくことをおすすめします。

高温多湿で雑菌が繁殖しやすい

犬に靴下を履かせると、雑菌が繁殖しやすくなります。特に夏は高温多湿のため、靴下を履かせると、汗で蒸れるかもしれません。

肉球が蒸れることで、本来持っている常在菌や土壌から付着した雑菌もあいまって、悪臭の原因や、肉球が炎症を起こしてしまう可能性があります。

高温多湿の状況下では、靴下を長時間履かせないでください。また、靴下はこまめに洗いましょう。

犬の靴下を選ぶ時に見るべき3つのポイント

犬の靴下を選ぶ時に見るべき3つのポイント

犬の靴下を選ぶ際に、どのような点に着目すれば良いのでしょうか。以下では、選ぶ際にみるポイントについて説明します。

サイズ

犬の足にぴったりフィットするサイズを選ぶことは、歩きやすさや安全性において、とても大切です。

犬は前後で足のサイズが違う子もいるため、全てチェックしましょう。

足の採寸方法
・白い紙とペン、メジャーを用意
・白い紙に犬の足を置く
・縦横、一番長い箇所に印をつけ、メジャーで測る

用途

靴下は、用途により、選ぶべきものが異なります。

近年では、足腰のサポート機能や、滑り止めサポートがついたものなど、用途に合わせた靴下が販売されています。

靴下を選ぶ際には、何を目的に使用するか考えて、自分に合ったものを選びましょう。

機能性や履き心地

状況に応じた機能性や履き心地は、安心・安全の観点から見ても、とても大切です。たとえば、散歩中に靴下が脱げないために、安全に配慮された靴下が販売されています。

愛犬が少しでも快適に、かつ安全性を考えた靴下を選びましょう。

犬の靴下を入手する方法

犬の靴下を取り扱っているお店も多くなってきています。飼い主様が目的としている靴下はどこで入手できるのでしょうか。以下では、犬の靴下の入手先について説明します。

ショップ

ペットアクセサリーを扱うショップの良さは、製品を直接見て触れられることです。場所により、試着可能なところもあります。そのため、サイズが間違っていたり、想像していたデザインと違ったりなどのトラブルがなく購入できます。

ただし、アイテムの性質上、1店舗ごとに豊富な品揃えというわけにはいきません。希望の靴下がわかっていれば、事前に確認しに行くことをおすすめします。

ネット通販

ネット通販は、価格帯も直接ショップで購入するより、リーズナブルなものがあります。条件を絞れば、用途別の靴下も多種多様なものが見つかります。

ただし、ネット通販の場合は、直接手に取ることができません。商品説明をよく読み、レビューをチェックしながら購入することをおすすめします。

手作り

手作りならば、価格が抑えられることはもちろん、愛犬に合わせて、オリジナルの靴下を作ることが可能でしょう。

たとえば、椅子の脚カバーを上手くアレンジして作ることもできます。手作りは思い出にもなりますし、愛犬も喜ぶでしょう。

適切な場面で犬に靴下を履かせましょう

目的を明確にし、メリット・デメリットを理解した上で、適切な靴下を選びましょう。

特に、老犬の足の保護を目的に靴下を履かせる場合、なかなか慣れてくれないかもしれません。無理に履かせず、まずは短時間から始めて、徐々に時間を延ばしていきましょう。

COCOペットでは、老犬のお世話や終活について、24時間365日ご相談を受け付けています。犬に靴下を履かせることに迷っている方は、ぜひご相談ください。