「飼っている犬が老犬になって、上手く身体を動かすことができない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
老犬になると体が思うように動かず、散歩を嫌がり、ふらついたりする回数が増えます。
本記事では、老犬の体が弱っても散歩をできる方法などについて解説します。
目次
老犬にハーネスが必要な理由
老犬は筋肉が衰えはじめると動くことを好まなくなり、日常生活に支障がでてきます。どのようなときに支障が出て、ハーネスで補助できるのか解説します。
歩行補助をするため
老犬になり動くことが難しくなってくると一日中寝るなど、身体を動かさずにじっとしている時間が増えます。
無理に運動をさせることはおすすめしませんが、適度に身体を動かす時間をつくることは筋肉の低下や寝たきりになることを防げます。
基本的にワンちゃんは散歩が好きです。それは老犬になっても変わりません。立ち上がりや歩行を補助できるハーネスを使い無理なく身体を動かし、筋肉の衰えを解消することをおすすめします。
排泄の補助をするため
排泄は食べることと同じくらい大切なことです。今までと同じように排泄ができなくなるだけでストレスを溜めてしまったり、便秘になったりして心にも身体にも悪影響を及ぼすでしょう。
老犬が自分で体を支えられないときは、ハーネスで体を支えて排泄の手伝いすると良いでしょう。
介護の負担を減らすため
ケガや病気、高齢化により寝たきりになっている場合は床ずれなど、心配になることが多いです。
無理に態勢を変えようとしても、上手く動かすことができずにペットに負担をかけてしまうでしょう。特に大型犬の場合は身体も大きく重いため飼い主様の負担も大きいです。
介護用の全身を包むハーネスを寝返りなどの補助に使い、ペットや飼い主様の負担を少しでも減らしていきましょう。
ハーネスの種類と特徴
ハーネスには小型犬、中型犬、大型犬それぞれのサイズがあり、首輪のサイズよりもワンサイズ大きいものが合います。
通常ハーネスは、散歩などで使用する時以外は外すのが一般的ですが、介護用のハーネスの中には外さずに使用できるものもあります。
前足用、後ろ足用の部分的な補助ができるハーネス
前足用のハーネスは肩や胸周り、後ろ足用のハーネスは腰周りに装着し、部分的に補助できるのが特徴です。
立ち上がりやふらつき、歩行の補助を飼い主様が上から持ち上げることでサポートができるメリットがあります。
ただし、身体にあったサイズのハーネスを選ぶ必要があります。小さすぎる場合は身体を圧迫しますし、大きすぎる場合は簡単に外れてしまい上手く補助できません。 嚙み癖がある場合もハーネスを嚙み切ってしまうことがあるので注意しましょう。
全体的な衰えをカバーできる全身を包むハーネス
全身を包んで上半身・胴体・下半身をバランスよく支えることができるのが特徴です。
部分的な補助ができるハーネスとは違い、1点に負担がかかりにくいので全身の筋肉の衰えはじめる老犬に使用しやすいメリットがあります。
ハーネスが全身を包んでいるので外れにくく、より強くサポートできます。その反面、サポートをしすぎてしまい筋肉の衰えを加速させてしまうことがあるので注意が必要です。
装着したまま寝ることができるハーネス
寝たきりなど動くことができない場合は頻繁に取り外す必要がなく、そのまま寝ることができるのが特徴です。長時間装着するので、肌触りの良いものや通気性に優れているものがあるのもメリットになります。
ただし、寒い季節は洋服を着せるなどして暖かくする必要があるので注意が必要です。
ハーネスの代用は身近なものでもできる
ハーネスは身近なものでも代用できる場合があります。
新しいハーネスが届くまでの繋ぎや、ほんの少し補助が必要かなと感じるときに役に立つのではないでしょうか。何度も作り直すことができるのでお試しください。
タオルやバスタオルで代用
中型犬・大型犬にはタオルやバスタオルでハーネスを作ることができます。
作り方は、タオルやバスタオルを少し太めにたすき状に折り、お腹の後ろの方にくぐらせ両端を持ち上げれば、ハーネスの完成です。
タオルの後ろ足の位置に穴をあけて、そこに足を入れお尻の方向に持ち上げる方法もありますが、大型犬の場合は少し安定感が悪く左右にブレるため補強が必要になります。
人間用の包帯ネットで代用
小型犬の場合は強度があまり必要ないので人間用の包帯ネットでハーネスを作ることができます。
作り方は後ろ足の位置に合わせてネットにハサミをいれるだけで完成です。小型犬は身体も小さく軽いため、大きくブレることなくしっかり補助できます。
人間用の包帯ネットは100円均一などにも売られており簡単に購入することが可能ですし、すぐに乾くためお手入れやお風呂の補助にとても便利です。
老犬におすすめのハーネスの種類
老犬におすすめのハーネスの種類は4種類あります。
- 前足用のハーネス
- 後ろ足用のハーネス
- 全身用のハーネス
- 着たまま寝られるハーネス
それぞれに症状に合わせて使用するようにしましょう。また、老犬のサイズやハーネスの価格により、選定する方法もあります。
実際に店舗に足を運んで、老犬に試着させてハーネスを選ぶと良いでしょう。
ハーネスを嫌がった時は?
老犬の中には、ハーネスを嫌がり使わせてくれない子もいます。着たくないものを無理やり装着させられるのは、誰でも嫌なはずです。
その場合は、いつも目に見えるところに置いたり興味を持った際に褒めたりしてあげることで、少しずつ嫌悪感を無くすと良いでしょう。
ハーネスを装着した際には、嫌な思いをしないように様子を見ながら補助をするようにしてください。ハーネスが必要になる前から慣れさせておくことも大切です。
まとめ
老犬になると身体はどうしても弱ってきます。しかし、ハーネスを使用することでこれまで通りに散歩ができたり、介護が必要になっても負担を軽くすることができたりします。
ペットと飼い主様が無理なく楽しい毎日を送るためにも、ハーネスの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、こうして多くの飼い主様が家族のように大切に思っている犬たちも、いつか別れの時が訪れてしまいます。悔いなくお別れするためには、生前の元気なうちから終活や葬儀について考えみてはいかがでしょうか。
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