「飼っていたマンチカンが亡くなってしまったが、火葬はどのように行えばいいのか」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以前はペットが亡くなると庭に埋めてお墓を作る人も多かったですが、近年では住宅事情やライフスタイルの変化などにより難しくなりました。

何より「ペットも家族」という考えが浸透してきた今は、人と同じように火葬して供養するのが主流になってきています。本記事では、マンチカンとの最後の時間をどのように過ごしたら良いかご説明いたします。

マンチカンの火葬前の「最後のお世話」や準備

マンチカンの火葬前の「最後のお世話」や準備

マンチカンはとても穏やかでおとなしい性格ですが、社交性が高く人懐っこい特徴がある猫です。

そんな甘えん坊で好奇心旺盛なマンチカンの旅支度を整え、元気いっぱいで旅立てるようにお手伝いしていきましょう。

ご遺体を清める

濡らしたタオルなどを固く絞り、優しく全身をふき取ってあげます。ご遺体から体液がにじみ出る可能性があるため、ペットシート等を敷いてあげると安心です。

ブラシや手ぐしで毛並みを整えてあげたら、死後硬直が始まってしまう前に手足を優しくお腹の方に曲げ、寝ているような姿にしてあげてください。

もし、死後硬直が始まってしまっていたら無理に曲げることはせず、できる範囲内で優しく曲げてあげましょう。

暑い季節、寒い季節で対応が変わる

暑い季節は特にご遺体が傷みやすくなります。保冷剤や氷をタオルで包み、お腹の辺りに入れてエアコンで室内の温度をできる限り低く設定するようにしましょう。

ただし、ドライアイスは死後硬直を早めてしまうのでおすすめしません。そのため、保冷剤などでご遺体を冷やしてあげましょう。

寒くなる地域や季節の場合は、暖房のかかっている部屋は避け、涼しい部屋を選ぶことをおすすめします。

納棺する

マンチカンの体の長さはオスもメスも平均、子猫の時で30cm、成猫で60cm程です。身体がすっぽりと収まるサイズの段ボール等を用意すると良いでしょう。

体液がにじみ出る可能性があるため、一番底にはペットシートを数枚重ねて敷き、バスタオルを敷いてからご遺体を納棺します。

お腹以外の場所にも数個、保冷剤を置いてシーツ等をかけてあげましょう。タオルやバスタオル、シーツ等は新品である必要はありません。清潔なものであれば、生前の愛用品の方が安心してくれるかもしれません。

マンチカンの祭壇の作り方

マンチカンの祭壇の作り方

マンチカンの性格の一つに好奇心旺盛というものがあります。生前好きだったものを飾ったり、棺のそばに置いたりしてあげれば、きっと喜んでくれるでしょう。きれいに撮れた写真を飾るのも良いです。

以下で祭壇について解説します。

祭壇を作る場所

人間の場合と違い、こうしなければならないといった決まりはありません。安らかに眠ってほしいという思いから、生前によく居た場所やゲージの中に祭壇を作っても良いです。

外が好きだった場合、外の景色が見える窓際に祭壇を作ろうとしてしまいがちですが、温度変化の激しい窓際はご遺体の管理がとても難しくなるため避けた方が良いでしょう。

そして、飼い主様が祭壇を管理しやすい場所にすることも大切です。

宗派はあるの?

基本的にペットの祭壇に宗派はありません。

ただし、飼い主様のご意向で仏式、神式、キリスト教式などの祭壇にすることは何も問題ないため、心を込めた祭壇を作ってあげましょう。

お線香やお香はあった方がいい?

猫が嫌がる匂いには、柑橘系の香り、ミント系の香り、フレグランス商品などがあり、人間にとってはいい香りだと感じるものも多いです。

ものにより、有害になる可能性があることもあるので焚かない方が良いでしょう。

お棺の中に入れて良いもの・ダメなもの

お棺の中に入れて良いもの・ダメなもの

マンチカンは他の種類の猫と比べても身体の小さい猫です。

思い出が詰まったものばかりだとは思いますが、できる限りきれいにご遺骨を残してあげるためにも、お棺に入れて良いものとダメなものを知っておきましょう。

お棺の中に入れて良いもの

お棺に入れて良いものは、基本的に燃え残りがしないものが多いです。生花や一握り程度のおやつ、手のひらサイズのぬいぐるみ1個、写真や手紙などを入れられます。

ただし、生花は色の濃すぎるお花だった場合、燃え残ってしまった際にご遺骨にお花の色が移ってしまうことがあります。そのため、ユリのような白いお花やトルコキキョウ、カーネーションなどの淡い色のお花を選ぶと良いでしょう。

お棺の中に入れてはダメなもの

人間の場合も同様ですが、燃え残ってしまう金属製のものや難燃性のゴム素材・プラスチックでできているものは、入れない方が良いでしょう。

金属製のものはご遺骨に傷をつけてしまう可能性がありますし、ゴム素材・プラスチックは溶けてご遺骨にくっついてしまう場合があります。

缶詰は破裂してご遺骨を破壊するため、絶対に入れないでください。缶詰のごはんを入れたい場合は、中身だけ入れるようにしましょう。

入れて良いものと、入れてはダメなものの判断がつかない場合は、火葬業者に尋ねると良いです。

マンチカンのご葬儀・火葬の種類と料金

マンチカンのご葬儀・火葬の種類と料金

マンチカンのご葬儀・火葬にはどんな種類のものがあり、どのくらいの費用が掛かるのかご説明いたします。

飼い主様のライフスタイルに合うものを選び、心穏やかに見送ってあげましょう。

合同火葬

他のペットと一緒に火葬・納骨されるのが合同火葬です。

火葬業者やスタッフ等がご遺体をお迎えに来てくれ、火葬・納骨まで行ってくれるため、飼い主様の手間はほとんどないでしょう。ただし、骨上げはできないため、ご遺骨は返ってきません。

料金相場としては、2~5kgまでは円16,000、5~10kgまでは20,000円で行うことができるでしょう。

一任個別火葬

一体だけの個別火葬を行い、ご遺骨を火葬業者やスタッフ等が骨壺に入れ、飼い主様の元へと返してくれるのが一任個別火葬です。

火葬業者やスタッフ等がご遺体をお迎えに来てくれ、希望すれば個別火葬の様子を写真に撮ってもらうことができます。

一体だけで火葬を行うため、飼い主様にご遺骨を返してあげることができ、霊園で埋葬しても良いですが、ご自宅で供養することも可能です。ただし、ご遺骨が返ってくるまでに2~3日かかることが多いようです。

料金相場としては、2~5kgまでは円22,000、5~10kgまでは27,000円で行うことができます。

立会い個別火葬

人間の火葬する時とほぼ同じやり方なのが、立会い個別火葬です。火葬を行う場所に飼い主様も立会い、ご遺体を火葬後骨上げ・骨壺に入れることすべてを飼い主様ができます。

立会い個別火葬の場合は、火葬を行ったその日にご自宅へご遺骨と一緒に帰ることができるため、寂しくなることはないでしょう。ただし、立会い個別火葬はやれることや手間も多いため、金額が他の火葬よりも高くなりがちです。

料金相場としては、2~5kgまでは25,000円、5~10kgまでは29,000円です。

お見送りの服装について

お見送りの服装について

お見送りの服装は、派手すぎる色味のお洋服でない限り特別決まりはありません。しかし、霊園などで納骨等する場合は、喪服を着た方が無難ですし、数珠などもあった方が良いでしょう。

まとめ

ペットが亡くなってしまうことは、悲しい出来事です。最後をどのように過ごすことができるかで、飼い主様との楽しかった思い出とともに旅立つことができるのではないでしょうか。

飼い主様のお気持ちに寄り添いたいと考え、COCOペットでは、COCOペットならではの特別なプランや、日本動物葬儀霊園協会が認定する「動物葬祭ディレクター」という資格を持ったプロフェッショナルが担当いたします。安心してお任せください。